※例によってIF話も。本編に未登場のキャラもでています。


◎北斗と刃と

「ようし今日も積極的にサボっていこう!」
「待てよ落ちこぼれ」
「誰も落ちてく私を止められない、天駆ける儚き流星のようだとでも……?」
「豪速球で落ちてるのはお前の成績だな。マントルいってるよ」
「う、うまいこと言ったとか思ってんなよ!!天駆けるエリンギ!!」
「思ってるのはお前だろ!さっきからなんだその無駄な表現」
「……お前等ほんとは仲良いだろ」
「志島、この人誰」
「あぁ!?こいつ俺の事もう覚えてないのか!?」
「刃、こいつはそこまで馬鹿じゃない。わざとだ」
「尚更悪いだろそれ!!」
「オッス」
「(俺こいつ嫌いだわ)」

 

◎北斗と沢渡
※07の後の話

「沢渡、あいつに何か言ったのか?」
「んー?お前が言いたくても言えないことを言ってあげたよ」
「……はぁ?」
「たまにLDSで見かけてたけど、近くで見るとより一層ムカついてさぁ。ついね」
「ムカつくのは同意だけど、僕が言えないことって何だ。何を言ったんだ?」
「自分が一番分かってるだろ。お前があいつに対して思ってること」
「別に……なんとも思っていないさ」
「ふーん……俺はあいつ嫌いだよ」
「なら突っかかっるのやめたら?君にもメリットないだろ」
「傷つけるのが怖いのかどうかは知らないけど、中途半端に関わる方が最低だと思うよ、俺は」
「っ……!」

突き放したいなら突き放せばいいのに、以外とこいつ馬鹿だなぁ。

 

◎遊矢と虫

なまえ!」
「榊」
「なぁ、今何してるの」
「えー?秘密!」
「何可愛い子ぶってんの、可愛くないから。教えて」
「おまえ……。言ってもいいけど多分引くよ」
「引かないから、教えて」
「おま……まぁいいや、虫の墓たててた」
「へ、へぇ」
「ほれみ~!!やっぱり!!」
「べ、別に引いてないから。でもどうして墓なんか……」
「さっきそこの石で転けちゃって、その時に一匹」
「最低」
「いや、待って、何その目。あれは事故だって!どうしようもなかったんだよ!」
「冗談だって。……なまえは大丈夫なのか?」
「いくら虫が嫌いな私でも流石にこれくらいの情はあるんだよ」
「そうじゃなくて、なまえは怪我してないの?」
「心に傷を、背中に十字架を背負って、君の分も生きて行くよ……ごめんね蟻さん」
「……蟻!?蟻の墓なのこれ!?十字架背負い過ぎだろ!?」

「あ、バッタいた。なまえ、いる?」
「どつくぞ。こっち近付けたら怒るからね」
「(……嫌いの基準がよく分からない。)……あ、ダンゴムシいた!ほらダンゴムシ!」
「榊~ダンゴムシは虫じゃないって。親呼ばれる前に還してあげて」
「……えっ!!虫じゃないんだこいつ!?っていうかなまえ本当は虫好きなんじゃ」

地面にしゃがみこんで虫を観察する二人。

 

◎光津さんと

「光津さんって融合召喚コースだったよね?」
「そうだけど」
「最近気付いたんだけど、融合召喚コースの人って、召喚する時に祈るみたいに手を組むよね」
「そうね……すごく今更ねその指摘」
「あれって授業で習ったりするの? 強制?」
「いや、別に強制って訳じゃ……まぁ伝統というか暗黙の了解というか」
「へぇ」
「やらない人も一部いるけど大体皆やってるわね。まぁ尊敬する先生や先輩がやってるんだから皆自然と身に付くというか、うつるんでしょうね」
「へぇ~じゃあ光津さんにも尊敬する人がいるんだ」
「い、いたら悪い?」
「へええええええ誰?」
「さっきからへぇへぇうるさいわね! 教えないわよ! どうせあなたに言っても分からないし」
「ちょっと顔赤い?」
「赤くない!!」

 

◎ピンポンダッシュ、ダメ、絶対

志島さんち
「黒咲さんちに行ってピンポンダッシュして帰ってこられるような、そんな人間に私はなりたい」
「勝手にやってれば」
「ものすっごい他人事で聞いてるけど志島お前。志島んちは楽勝だったよ、こう、精神的に」
「あのさぁ……そんな事やってる暇があるなら勉強しなよまじで……」
「冗談だって志島んちなんて知らないしむしろそこはキレてよお願い」

沢渡さんち
「セキュリティ的に無理」

赤馬さんち
「セキュリティ的に無理。社会的に殺される」

黒咲さんち
「家なき子しゅん……」
「切実に……隼が帰ってくる前に逃げる事をおすすめする」
「もう遅い」

榊さんち
「榊ママのご飯すっごい美味しかった」
「なまえダッシュする気なかったよな?最初から食べてくつもりだったろ」
「ご馳走さまでした」
「いえいえ」 




◎黒咲さんと

「男はオオカミなのよーきーをつけなさーいー」
「……」
「年頃にーなぁったならーつつしみなさーいー」
「……」
「ひつじの顔していてーもー」
「……」
「心の中ーはー」
「……」
「……黒咲さんはさぁ、狼っていうより鳥だよね」
「……」
「それこそ隼とか」
「……」
「……あの、黒咲さん?」
「……」
「おもむろに立ち上がるのやめて」

隼は肉食。




◎ユーリと

「やぁ、どうもどうも」
「すげぇ! 本編にも出てないのになんか紫色の榊きたよ! ……どなたですか?」
「誰が、榊遊矢だって?」
「フルネーム言ってないのに」
「行く先々でその名前聞くから嫌でも覚えちゃうよ」
「へぇー榊ってやっぱり有名なんだ」
「僕の方が有名だよ」
「存じ上げませんが」
「僕の名前はユーリ。まぁ、よろしく」
「ああ、もしかしてイヴァーノフさん?ウルボーグで伝説を作ったあの」
「本編に出てないから何とも言えないけど僕、君のことすごく嫌いだな。死んで」
「すげぇ!今まで会った人間の中で一番冗談が通じない!」
「冗談?何それ、もしかして僕の事なめてる?」
「いいえ」
「それにしても君弱そうだなぁ」
「そういう君は強そうだね、ラスボス(と見せかけてその前の中ボス)感あるよ」
「ふふん、当然。一番強いのはこの僕さ」
「(こいつ案外ちょろいわ……)」