「もう……もう遅すぎるのよっ! 今更帰ってきたって…………てめーの席ねーから!!」
「そのクソウゼェ茶番止めてくれ」
「はい」
「あ^~! ダンセルが帰ってきたんじゃ~」
「いつの話だよ……」
「しかも再録決定。しれっと絶対帰ってこないよっていってたゴヨウさんも生気吸われて戻ってくるし」
「ブリューナクも戻ってきたな」
「あーなんかそれシンクロのやつでしょ? シンクロはよく分からない」
「ゴヨウもシンクロだよ!!」
「ダンセルを戻す事によってまたデッキを元の状態に戻さないといけないことになる。連載的にどうなんだろう」
「連載的にとかいうな」
「そういえば刀堂。何してんの?」
「デッキ弄ってる。最近出た奴を混ぜてみても良いかもなぁと思いつつ」
「ふーん」
「お前もずっと同じの使ってないで少しくらいいじってみればいいんじゃね? 世界広がるぞ」
「んーでも、刀堂みたいにどのカードがどのカードと相性がいいとかぱっと見分からないんだよね。分かる方がすげーよ」
「実際回してみればいいじゃん」
「どうやって」
「いや自分ひとりで」
「え? 自分ひとりで1Pと2Pになるってこと?」
「まぁそういうことだな。俺も家でよくやってるし。誰かに付き合ってもらうのが一番いいんだろうけどよ」
「へぇ、一人二役デュエルか。もうひとりの僕! とかやってんの」
「やってねーよ」
「刀堂はもうひとりくらいいてもいいかもね」
「はぁ?」
「私に構ってくれる刀堂とかまってくれない刀堂でどうかひとつ」
「どうかひとつもなにも、今もこうして構ってやってるってことがなんでわかんねーかなぁ」