ファインディング・カモ

「おいチャッカマン」
「私の名前はチャッカマンじゃない!!」
「ええー……(開幕そこでぶちぎれるとは思わなかったという顔)」

 

「お前、オレんちに住むからにはちゃんと俺の言うことに従えよな」
「えー我等共生関係じゃない。クマノミとイソギンチャクみたいな。なのに何でそんなこと言うの」
「えー、じゃねぇよ。共生というか寄生関係だろ。お前等チャッカマン一族は図々しいんだよ全てが」
「うちはマダラには負ける><」
「その顔うっぜえええ! ……化けて出ても知らねぇからな!」
「大丈夫だよ、あの方にはいつも感謝を込めて一族の人達がチャッカマンをお供えしてるから」
「いやそれ多分線香用の……いやいやマダラのことは今はどうでもいいんだよ」

また流されるところだった。

「ほら、あれ、ごうにいっては……なんとやらって言うだろ。あれだよ」
「ああ、あれね。分かる分かる。ごういんぐまいうぇいって奴でしょ」
「それ意味ほぼ真逆だよ馬鹿野郎」
「我が道を行く……ガロード・ランみたいなアレでしょ。そういえばオビトと声似てるよね」
「誰だよそいつ……。とにかく!オレんちでごういんぐまいうぇいしたら即ごうとぅへるにすっからな」
「おお、横文字かっこいいね。頑張る」
「何を頑張るつもりだてめぇは」

「それと……お前がオレんちに住んでることはアカデミーの奴等には絶対に内緒、だからな」
「え、なんで?」
「勘違い……されたら困るからな」
「え、なんて?声小さくって聞こえなかった」
「いいから!帰る時ももちろん別々だぞ。いいな」
「いや……元からお前と一緒に帰るつもりなんてないし……勘違いしないで」
「よし表出ろ」

*

「あの一族は俺達に依存しておきながらどこか図々しくてな」
「それな。クマノミとイソギンチャクとか言ってたぞ」
「まぁそういうところが愛い奴等だったが」
「じーさんが甘やかした結果の遺伝子があれかぁ」